番組審議会議事録Corp Info
第213回番組審議会議事録
- 1.開催日時
- 平成14年5月7日(火) 午前10時25分~午後0時10分
- 2.開催場所
- 和歌山市栄谷151テレビ和歌山本館1階会議室
- 3.委員の出席
-
委員総数 :7名(社外 7名)
出席委員数:5名(社外 5名)
- 委 員 長
- 竹田 實
- 副 委 員 長
- 宇治田 久彌
- 委 員
- 小谷 義男
- 林 伸良
- 梅田 恵以子
- 欠 席 委 員
- 山下 雅生
- 高村 幸一
- 会社側出席者
- 代表取締役会長
- 神前 美津男
- 代表取締役社長
- 森田 勝治
- 常務取締役
- 吉村 昌彦
- 取締役制作局長
- 川口 正浩
- 取締役報道局長
- 古田 皓
- 取締役技術局長
- 高尾 健司
- 取締役営業局長
- 北野 幹夫
- 常勤監査役
- 諸木 良介
- 編成局長
- 平原 佳和
- 総務局長
- 小栗 澄夫
- 総務部長
- 高井 修二
- 4.議題
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(1)考査連絡会開催結果報告
(2)メディア規制関連法案について
(3)自社制作番組及び特別番組の経過と予定
(4)番組モニター報告について
(5)その他
- 5.意見概要の紹介
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【1】メディア規制3法案については、この法案が一般市民にとって、どのような不利益が
あるのかを、工夫を凝らした特別番組の放送やシンポジウムの開催で、身近に感じて
もらい、理解してもらえるようアプローチをしていく必要がある。
【2】番組審議会は、今まで以上に、機能を高め、自主規制の努力をしていく必要が ある。
【3】地域テレビとして、明日の和歌山を創る人材を育てていくテレビ局であってほ しい。
【4】和歌山県の50市町村を巡回して紹介するような番組を放送して、いろいろと 市町村に関する情報提供をお願いしたい。
【5】選挙番組終了後も、深夜の時間帯にスーパーで選挙結果を知らせるような心遣い がほしい。
【6】テレビ和歌山と関西の放送局が共同で、各地域のいろんなことについて、テーマを決 めて、番組制作し、和歌山を宣伝していってほしい。
【7】味番組の中での食の表現について「おいしい」ということばで済ませずに、出演者が 努力してことばを選んで表現する勉強が必要で、テレビを通して日本語の再教育も大 事なことである。 等のご意見を頂きました。
メディア3法案に対する番組審議会の意見 平成14年5月7日 テレビ和歌山番組審議会 委員長 竹田 實 現在、国会において審議されている「個人情報保護法案」及び「人権擁護法案」並びに 自民党内で今国会への提出が検討されている「青少年有害社会環境対策基本法案」のい わゆるメディア規制3法案は、放送を含むメディアの言論・表現活動を制約し、国民の 知る権利を侵害しかねない内容が多分に含まれており、これらの法案が可決・成立する と、番組審議会の活動などを通じて放送番組の適正化のために取り組んでいる自主・自 律的な努力を損なうのみならず、番組審議会の存在意義を否定するに等しいものとなり ます。 このような表現・報道の自由が制約され、憲法で保障された「表現の自由」を脅かす極 めて重大な問題をはらんでいるこれらの法案の成立を容認することができないと言わざ るを得ません。 しかし、放送界全体においては、集団過熱取材による報道被害や批判などは、謙虚に受 け止め、反省すべき点は反省して高い倫理と節度をもって取り組むべきであると考えます。 当番組審議会としては、テレビ放送番組が視聴者に与える影響力の大きさと責任の重さ を再認識し、放送法に規定された番組審議機関の機能を十分発揮して、放送番組の適正 を図る責務を果たしていく所存であります。 民主主義の基本原理の一つである「表現の自由」に国家がみだりに介入することは民 主主義の根幹に関わる問題であり、国民の知る権利に応え、表現の自由を守るために、 取材・報道活動及び表現の自由が不当に規制されない制度がつくられることを強く求めます。