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南方熊楠賞 授賞式
  • 2017-05-13(土) 20:10
和歌山県が生んだ世界的な博物学者、南方熊楠翁の偉業を称える「南方熊楠賞」の授賞式が13日、田辺市で行なわれ、昆虫と植物との共生関係などについて研究を続けている京都大学大学院教授の加藤真さん59歳に賞状などが贈られました。田辺市の紀南文化会館で行われた授賞式には、南方熊楠顕彰会会長で田辺市の真砂充敏市長をはじめ、大勢の市民らが出席しました。「南方熊楠賞」は熊楠翁の偉業を称えようと、市と南方熊楠顕彰会が平成3年から「自然科学の部」と「人文の部」を交互に選考し、それぞれの分野の研究者に贈っています。27回目となる今回は「自然科学の部」で、真砂市長から加藤さんに賞状とトロフィー、それに副賞が贈られました。静岡県出身で、現在、京都市在住の加藤さんは、昭和55年に京都大学農学部を卒業後、京都大学総合人間学部助教授を経て、現在は同じ京都大学大学院の人間・環境学研究科教授を務めています。加藤さんは鹿児島県の奄美大島に生息するガの一種「ハナホソガ」が、植物の「ウラジロカンコノキ」の受粉を助けながら、雌花のめしべに産卵し、ウラジロカンコノキはふ化したハナホソガの幼虫に種子を与え成長を促す一対一の共生関係にあることを確認し、有力科学誌の「アメリカ科学アカデミー」に発表されたことなどが評価されました。会場では「共生で織り込まれた自然、共生が創りだす生物多様性」と題した加藤さんの記念講演が行われ、集まった人達は、昆虫や植物などの共生が創りだす生物多様性と、大自然の神秘の世界に耳を傾けていました。

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